中小M&A資格試験 第3回 倫理・行動規範 問7(全15問)
仲介者Hは、譲り渡し側J社と譲り受け側K社の双方と仲介契約を結んでいる。最終契約の交渉中に、HはK社から、K社の資金繰りが悪化しており、譲渡対価の分割払いが予定どおりできなくなるおそれがあることを聞いた。K社からは「この話はJ社には伝えないでほしい」と言われている。Hの対応として、スキルマップの倫理・行動規範に照らして最も適切なものはどれか。
不適切(禁忌肢)。J社の不利益につながるリスクを知りながら放置して成約を急ぐことは、J社に対する善管注意義務に明らかに反する。
不適切(禁忌肢)。理由を告げずに一方当事者に不利な条件へ誘導することは、仲介者の中立・公平の義務に明らかに反する。
不適切。取得した情報は正しさを自ら確認するよう努め、顧客情報を承諾なく流用してはならない。
適切。開示を検討し、開示が難しい場合も支援の打ち切り等の手段でJ社の利益保護を図る。
選択肢を押すと答え合わせができます。
論点
中小M&A資格試験 » 倫理・行動規範 » 一方の依頼者の不利益につながる情報
正解
4
解説
倫理・行動規範(情報管理)は、仲介者の場合、一方の依頼者の情報がもう一方の依頼者の不利益につながるリスクを含むときは、善管注意義務の履行の観点からその情報を開示することが求められるとしている。秘密保持契約がある場合も開示すべきか判断が求められ、開示が難しい場合でも、支援の打ち切り等の開示以外の手段で利益保護を図らなければならない。J社の不利益を知りながら放置して成約を急ぐことや、理由を告げずにJ社の不利益に誘導することは、明らかに不適切である(禁忌肢)。